注意が必要な健康食品

健康食品は、特に臨床試験の義務もなく定義もはっきりしていません。
そのため、根拠もなく健康そうな物すべて健康食品として販売できます。
ここでは東京都や厚生労働省などが注意を呼びかけている成分や、製品の一部を紹介します。

痩身効果の被害事例

東京都健康安全研究センターで検査したところ、
アメリカで製造されている「Gold Medal Ultra Slim-60(ゴールドメダルウルトラスリム-60)」の中に、
血圧上昇、心拍数増加、頭痛等の健康被害を発生するおそれがある「脱N−メチルシブトラミン」を検出しました。
テレビで放送された調理法で白インゲン豆を摂取した者の多くに、
嘔吐、下痢等の消化器症状が表れました。
原因は生のままや加熱不足のインゲン豆を食べたために、レクチンによる中毒を起こしたからです。
インゲン豆は通常の調理法(水に十分浸してから、沸騰状態で柔らかくなるまで十分に煮る)
を行えば、食品安全上全く問題ありません。

滋養強壮の例

東京都の健康食品の試買調査で検査したところ、
副作用として頭痛、視覚障害等の健康被害が発生するおそれがある医薬品成分(シルデナフィル及び類似成分)
を含有する製品4品目が発見されました。
@「サプリメント食品」
原産国は中国、原材料は蛇鞭、雄蚕蛾、甘棗、肉桂、カプセル(ゼラチン)
A「ターミネーター2」
原材料はイカリソウ、冬虫夏草、霊芝、クコの実、トウキ、地黄、ブクリョウ
B「牡蠣の加工食品」
原産国は中国、原材料は牡蠣の抽出物、山芋、ウコギの葉、アケビの実、アキョウ、豚ゼラチン、水(日本製カプセル)
C「健康食品」
原材料は高麗人参、鹿角、冬虫夏草、枸杞子、丸香虫、山査子、紅花、
山百合、山茱萸、海馬、レキストリン

特定保険用食品の例

医薬品との併用に注意のいる健康食品の一部を紹介します。
@「血圧が高めの方の特定保健用食品」と「カリウム保持性利尿薬」
→併用するとカリウム貯留作用が増強され血清カリウム値が上昇するおそれがあります。
A「血糖が気になる方の特定保健用食品」と「糖尿病治療薬」
→薬剤の作用が増強され、低血糖の恐れもあるので、治療中は併用しないで下さい。
B「コレステロールが高めの方の特定保健用食品」と「脂溶性ビタミン(A、D、E、K)・経口避妊薬等」
→特定保健用食品に含まれる成分は胆汁酸と結合する作用をもつため、
吸収に胆汁酸を必要とする脂溶性ビタミンや脂溶性薬剤の吸収が減少する可能性があります。